赤い風船 想像してごらん

2017.12.14 Thursday 17:59
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    JUGEMテーマ:幸福に生きる

     

    「恋してもらえるように 想像してごらん」

     

    漫画を描く事が出来る人は、絵を現実的に描いて、

    それを表現して伝える事が出来ます。

     

    メロディが浮かぶ人は、詩が心へ響くように、

    人へ伝える事が出来る天才だと思う。

     

    詩だけで、想いを伝えるのは難しいものです。

    だから、私は詩だけで想いを伝える事が、得手ではありません。

     

    でも、私は、日本の言葉に魅力を感じます。五七調の言葉の詠。

    これを綺麗に並べている詩が好きです。

    だからなのか、私の尊敬する人は、島崎藤村です。

    初恋の思い耽る頃、「初恋」を読み、胸が熱くなりました。

     

    藤村が詠った詩なのに、

    私の大好きだった彼がそう思ってくれているような気がして、

    儚い彼との恋物語を想像しました。

     

    島崎藤村「初恋」

     

    まだあげ初めし前髪の林檎のもとに見えしとき
          

    前にさしたる花櫛(はなぐし) 花ある君と思ひけり

    やさしく白き手をのべて 林檎をわれにあたへしは

     

    薄紅の秋の実に  人こひ初めしはじめなり

    わがこゝろなきためいきのその髪の毛にかゝるとき
      たのしき恋の盃(さかずき) 君が情(なさけ)に酌()みしかな

    林檎畠(りんごばたけ)の樹()の下に  おのづからなる細道は
                 

    ()がふみそめしかたみぞと 問ひたまふこそ こひしけれ

     

     ( 自己流現代訳 )

     幼い頃からいつも会っていた林檎の木に行ってみたら、
     髪を結い上げたばかりの君の姿が見えた。

    昨日まで、幼い女の子だと思っていた君が、

    大人に見えて、心の中が踊るように、ドキッとして、胸がキュンとした。
     

    髪を結い上げた君の前髪には、花櫛を挿していた。

    それを見て僕は、君の全てに、花が咲いたような感じがした。
     

     君はしなやかで可憐な白い手を、そっと優しく差し伸べて、

    僕に林檎をくれたね。

     

    僕はその薄紅色の実の林檎を、

    君の身代わりのように大切に思ったのが、僕の恋の始まりだった。
           
    急に大人びてしまった君に、僕はどう話しかけていいか
    わからなくなった程 自分の心がどこかへ 
    行ってしまったみたいになったよ。

     

    恋しい君と顔を合わせるほど傍にいたら、

    僕の口から思わずため息がもれ、吐息が君の前髪にかかった時

    君と愛情を酌み交わしたいと願う思う程、君に酔ってしまったよ。
     

    君とこの林檎の木でもう何回会ったことだろう。

    気がついたら、二人が通い続けた証(あかし)に、

    いつのまにか細い道が出来ていたんだね。
     

    それなのに、君はわざと僕に聞いてきたね。

    「ねえねえ、誰がこの道をつくったのかしら」って。
    そんないたずらっぽい君が、よけいに僕は愛おしい。

     

    島崎藤村の「初恋」の詠で

    私は大好きな彼との仲を近く感じたものです。

     

    彼が私の事を、こんな風に思ってくたならと、想像したりして。

    自分が藤村の詠んだ詩の中の少女だと想像しました。

     

    そう想像したからなのか、私は恋されるような女性像が、

    脳の中にインプットされました。

     

    だから手の動きさえも、恋する女性の白き手を想像して、

    自然としなやかに振舞う様になり、

     

    可憐な感じでおどけない表情も自然と出るようになりました。

     

    嬉しいとか幸せだと言う感情を、目で言えるようになりました。

     

     現代のように、ゲームや綺麗な映像で与えられた物を、

    捉えるだけではなく、

     

    「5・7」の美しい日本語を並べ、自分の恋を想像して、

    唄った詩人達のように、

    言葉から、物語を想像するのも素敵だと思う。

     

    素敵な言葉が沢山有る美しい日本語を使ってもっと遊んで欲しいと思う。

     

    簡単な流行り言葉も否定はしませんが、

    美しい文化はそれなりの味があるものです。

     

    日本の言葉遊びの良さを若い人達も楽しみ親しんで欲しいと思います。

     

    それに、想像したことは、いつかやがて現実となるかもしれません。

     

    人を思うことで、思いを伝えようとする力で、想いが伝わることもあります。

     

    これはある意味「信念」とも言える引き寄せの法則です。

     

    携帯電話は簡単に想いが伝わります。

     

    昔はただひたすら想いを寄せて待つ。待つ事で想いを寄せる想いが深くなる。

     

    あなたの脳の中は、彼を好きだと言う思いで満たされる。

    人を好きでいる自分に安心するのかもしれませんね。

     

    あなたは彼との恋を詩で遊んで想像して想いにふけていると 彼への思いが深くなる。

     

    厳かに 艶やかに しなやかな振る舞いをする

    自分を想像する。

    きっと女性らしい振る舞いが出来るでしょう。

     

    そして、「目で物を言う」

    あなたの好きな人は、きっと、あなたの気持ちに気づくはず。

     

    “チラチラ ” “じっとやたら見る”

    そんな事をしていたら、あなたの好きな人は、あなたを嫌になるでしょう。

     

    時々、タイミングをみて、チラリとだけ見る位にすれば、

    あなたの好きな人は、「もしかして、この人俺の事を好きなのかなぁ〜」

    と感じてくれるかもしれません。

     

    あなたの好きな人の邪魔にならない程度の行動や言動に控え、

    好きな思いを慎みながら、相手を思いましょう。

     

    グイグイ「好きです」「好きです」と言葉や態度で示すと、 

    あなたの好きな人は、あなたを避けていきます。

     

    詩の中で、あなたと彼との恋仲を、物語を想像してごらん。

    きっと、想いは伝わるはず。

     

    もし、今思う人との恋が実らなくても、

    人を恋する素直さを、あなたは学んだのですから、

    いつか、本当の恋愛を実らせる事が出来るでしょう。

     

    恋をしている自分を、想像してごらん。

    好きな人と結ばれて、恋する乙女となりし日を

    夢みて。

     

    赤い風船の紐を

    あなたの手に絡められるような日がくる事を。

     

    いつか あなたの好きな人の

    柔肌に触れる日を、想像してごらん。